本の感想

病気を診断された人が症状とうまく付き合っていくコツ3選 

これを読むあなたは何らかの症状があり、苦しめられているのではないでしょうか?私自身過敏性腸症候群に悩む体験から、「どうやったらこの辛い症状を乗り越えられるのか」考え続けてきました。そして出会った本がこちらです。

「誰も教えてくれない病人の生き方」著者/小林照洋 出版社/サンマーク出版 

この本の著者は体中の神経が徐々に壊れていき、多臓器が正常に機能しなくなる神経系の病気にかかっています。3000万円の借金をして10年以上の闘病生活を送っているそうです。そんな彼だからこそ書ける本だと思いました。今回はこの本の中から「どうやって病気と付き合っていくか」日常のコツをまとめてみました。

症状が現れたら時計を見る

砂に埋もれた時計

「またお腹が痛い、、」「また始まったよ、、」繰り返す痛みや辛い症状が始まったらあなたはどうしていますか?ただ耐えるだけでは辛いですよね。

そんな時には「苦痛継続MAX時間」を測りましょう。まず症状が始まったら時計を見ます。で症状が収まった時も時計を見て、どれくらいで症状が収まるのか計算するのです。これを2週間くらい続けて、苦痛MAX継続時間の目安を出します。

例えば苦痛継続MAX時間が2時間だとすると、症状が始まった時に「よし!今から2時間で収まる!」と考えてみます。痛みなどで苦しんでいる時って永遠に感じますよね、、。でもそんなことはなくて意外と限られた時間なんです。そこを客観的に見る努力をして、辛い症状を乗り切りましょう!

想像力で痛みを耐えられる痛みに変える

穂を揺らす手

著者は注射が凄く苦手らしく、注射される時は顔をそむけて「この痛みはつねられている痛みだ」と自分に言い聞かせているらしいです。そうすると我慢できる痛みに変わるらしいんですね。

私はこの考えになるほど!と思いました。私も注射は苦手なのですが、それほど痛いかと言われれば、そうでもないんですよね。針が皮膚を破って血管に入っていく想像だけで、痛みが増している気がするんです。

その想像を「耐えられる痛みの想像」に変えてしまえばいいわけです。お腹が痛くなっても「これは腸が正しい位置にもどっていく感覚だ」と想像するとか。たくさんの「耐えられる痛み」の想像のバリエーションを自分なりに増やしていけばいいんじゃないでしょうか?

③出来ていた過去のこだわりを捨てる

歩く男性

病気と付き合うあなたは、「こんなこともできなくなったのか?!」と愕然とし絶望することもあるかもしれません。

私自身過敏性腸症候群でかなりの食事制限をしないと辛くなるため、食べられる種類がぐんと減りました。「今まで好きなものを食べれたのに、なんで、、」という思いで悔しい思いで苦しみました。そんな時著者はどうしたかというと、、

どうにもならない現実を正面から体感し、それを繰り返すことでしか、受け止める作業は始まらないのだと思います。まず私は、症状や病気は自分に何を及ぼし、何の機能を奪い、何を不自由にするかを明確にし、できないことを紙に書いて認識していきました。P110

こうやって「出来ていた過去」へのこだわりを捨てていったそうです。こうすることでしか穏やかな気持ちにはなれなかったといいます。

まず私の場合「何でも食べれていた過去」へのこだわりを捨てて「食事制限がある今の自分」を受け入れる必要があるのでしょう。そのためには、今の自分の現状を紙に書き出していこうと思います。

まとめ

闘病って辛いことばかりですがこの本を読んで、いいこともあるかも?と思えました。例えば誰しも避けることのできない老いや死への苦しみについて著者はこう語ります。

そんな私は、多くの人が抱える老いの苦しみを、既に体験済みにしているのかもしれません。このことは、いつか迫りくる恐怖から逃れられるだけでなく、病人・老人の経験値を高めてくれるので、私は誰にも追いつけないところまで感じ尽くしていくつもりです。P127

つまり誰しも遅かれ早かれ老いへの心の準備が必要なわけで、私達病人は他の人達より早く準備をしているだけなんですよね。早く準備すれば深いところにまで到達できるわけで決して無駄ではないんです。

この本は人生哲学が中心の内容ですが、実用的なライフハックもたくさん詰め込まれています。病人のためのライフハックってなかなかないので、貴重ですよね!何らかの病気を診断され苦しんでいる方はぜひ読んでみてください。