本の感想

「内向型人間の時代 スーザン・ケイン」感想

今回はこちらの本を紹介します。

内向型人間の時代  著者/スーザン・ケイン 訳者/古草秀子  出版社/講談社

内向型とは何か

社会には内向型と外向型がいるわけですが、この本では内向型を「熟考の人」として以下のような特徴があるとしています。

思慮深い、理性的、学問好き、控えめ、繊細、思いやりがある、まじめ、瞑想的、神秘的、内省的、内部指向、丁重な、穏やか、謙虚、孤独を求める、内気、リスク回避的、神経過敏。P345

 

イメージできたでしょうか?

私は真面目で不器用な、現代社会においては若干残念な性格とされることが多い人達のことを思い浮かべました。対して外向型は「行動の人」として以下の特徴を上げています。

意気軒昂、明るい、愛想がいい、社交的、興奮しやすい、支配的、積極的、活動的、リスクをとる、鈍感、外部指向、陽気、大胆、スポットライトを浴びるのが好き P345

外向型の人のイメージとしては、今の社会に求められる人材ということでしょうか。いつも明るく積極的でコミュニケーション能力が高い外向型は、今の時代もてはやされる傾向にあります。

そんな時代に、劣等感をいだきつつひっそりと生きている内向型に、スポットライトをあてたのが本書です。

なぜ内向型になるのか

低い刺激を好むのが内向型、高い刺激を好むのが外向型だそうです。 内向型と外向型は、生まれた時の脳の特徴で決まると言われています。

たとえば、内向型は親しい友人とワインをほどほどに飲むとか、クロスワードパズルを解く、読書するといった低刺激が「ちょうどいい」と感じる。外向型は初対面の人に会うとか、急斜面でスキーをする、ボリュームを上げて音楽を聴くといった高刺激を楽しむ。 P16

このような特徴があります。

ここを理解して私はぐっと楽になりました。私も内向型の傾向があり、大勢で騒いだり集団行動したりするのがとても苦手です。1人で静かに考え事をしたり、読書したりするのが好きなので、人とずっと一緒疲れてしまいます。


そんな自分を、社会人失格かのように自己中な人のように感じていました。要は直さなくてはいけない性格だと、思っていました。だけど私のこの性格は、社会人失格でも自己中なわけでもありません。ただ低い刺激が好きなだけだったんです。

内向型の人は、私のように性格にコンプレックスを持っている人が、多いんじゃないかと思います。
内向型の人は生まれつき低い刺激が好きなだけだということを理解すれば、だいぶ楽になるのではないでしょうか。

持続力にたける内向型

アイシュタイン

そうは言っても、明るくてコミュニケーション能力が高い外向型が羨ましい!という人は、多いんじゃないかと思います。でも安心してください!

本書には内向型のよいところ、魅力がこれでもかと書いてあります。内向型の人が読めば、自分の好きなところを新しく発見して、好きになれます!

内向型のよいところ、たくさん書いてありますが、一つだけご紹介します。それは持続力があることです。ひとつの物事に打ち込む力、とも言えます。


例えば私の趣味は読書なのですが、時間があれば一日中読んでいられます。しかも、同じ分野の本(心理学や自己啓発の本)を何十年と読み続けています。

趣味が読書なんて根暗で恥ずかしい、、と思っていましたが、これこそ内向型の特徴ではないでしょうか。つまり低刺激が好きなため、普通の人だったら飽きてしまうようなことを、延々と続けられるんですよね!

本書では持続力の大切さを、こう書いています。

「私はそんなに頭がいいわけではない。問題により長く取り組むだけだ」と、極度の内向型だったアインシュタインは言った。 P216

つまりアインシュタインが偉業をなしとげられたのは、才能でもなんでもなく、問題に取り組むことを続けたからだ、と言えます。あなたも好きなことがあれば、ぜひ続けてみてください。
何か生まれるとしたら、きっとそこからです!

まとめ

本書は内向型を専門的に分析している、かなりボリュームのある本です。外向型に比べ、劣っているとされる内向型の静かな力を教えてくれます。

内向型で自信を失っているすべての人におすすめします。